長い空白でした。

いやー、すっかり読書にはまってました。
 ジョージ・R・R・マーティンの‘氷と炎シリーズ’七王国の王座・王狼たちの戦旗剣嵐の大地・乱鴉の狂宴それぞれ上下卷、でそのあとは「タフの箱舟」、スティーグ・ラーソンの‘ミレニアム’シリーズ、ドラゴンタトゥーの女・火と戯れる女・眠れる女と狂卓の騎士それぞれ上下卷。
 氷のほうは異世界ファンタジーなんだけど、複数の主人公それぞれの視点から物語は展開、まだ何処ともからんでこない海の彼方の女王を含めるとおもな王家は5、大小の大家が7、ほかにナイツウオッチ(夜警団)・野人、これでもかってぐらいハードな苦難に出会い、不具になる者・殺される者が続出。複数の視点というところがミソ、それぞれの思惑・それぞれの望み(野心)がぶつかって、次から次へと変化し悲劇を生んでゆく。好きな主人公、嫌いな主人公、いるけれど、全体が見渡せている者は独りもいないし、けっこう怨念をひきずったりしていて、なのになんでおもしろいのかねー。
 ミレニアムは雑誌の名前、スゥエーデンの女性虐待が底流に。ODAがらみの企業犯罪・人権侵害の海外工場をつかったコストダウン・株主優先多額の役員報酬を可能にする為の人員整理をする新聞社・売春・麻薬・人身売買などなどの社会背景がかかれたミステリーなんだけど、惜しいことに作者が死亡5巻の予定が3巻で終わりだそうな。
 先月、祭りがあって。
 普段、散歩で見かけるときは、腹が出て膝の抜けたジャージかなんか着てさえない男性が、足袋に雪駄、下っ腹に帯しめて着物に役員の襷、奉加帳を提げて歩いく姿に驚嘆した。どこぞの旦那衆か大店の番頭さん?と見まがうばかりの格好のよさ、腹のでっぱりも「恰幅のいい」風で。やっぱり、日本人は着物姿が一番じゃないかとつくづく思った。明治維新に第一正装を洋装と決めたのは間違いだよなー。